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1999年4月30日から5月1日にかけて、桜を追い、秋田県角館と田沢湖へ行ってきました。角館といえば桜の名所で、武家屋敷通り沿いにある枝垂桜と桧木内川の堤防(土手)に2キロほど続くソメイヨシノのトンネルが有名です。特に枝垂桜は天然記念物に指定されている貴重な桜です。今年は満開後に行ったため、残念ながら枝垂桜はほとんど散ってしまっていました。桧木内川のソメイヨシノも葉が出てきていましたが、まだ花は付いていました。
<1999年の開花状況>
角館の桜の状況については、ホームページ等にて情報を収集しましたが、以下の状態でした。残念ながら、枝垂桜は4月30日に角館へ行ったときにはほとんど散っていて、葉桜状態でした。

  4月20日:枝垂桜開花
  4月22日:ソメイヨシノ開花
  4月24日:枝垂桜満開
  4月25日:強風によりほとんと散ったそうです
  4月27日:確かこの日にソメイヨシノも満開になったような・・・  
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<4月30日 角館桜紀行>
【出発まで】
桜の情報を毎日ホームページ等にて調べながら30日が来るのをまっていた。残念なことに、一番のメインである枝垂桜については、4月25日にほとんど散ってしまい、あきらめるしかなかった。残るは桧木内川のソメイヨシノ。28日頃メールで現地の方に問い合わせたところ、秋田の桜は寿命が短く、毎年満開になると雨が降るとのこと。28日には角館に雨が降り、もしかしたらソメイヨシノもだめか・・・。少しでもいいから残っていてくれ・・・。毎日願う日々で30日を待っていた。
【30日、出発の日】
東京は晴れ。春の穏やかな日であった。しかし今は東京の天気は問題ではない。角館の天気が心配だ。直前にインターネットを利用して秋田県内陸部の天気を調べた。晴れている。ただ、午後から曇りとのこと。この日ははじめて秋田新幹線「こまち号」に乗ることになったが、こまち号が角館に着くのは12時33分。はやる気持ちを押さえながら東京駅に向かった。「こまち号」入線、そして8時52分、東京駅を発車。
【そして、角館着】
盛岡までは東北新幹線を走るこまち号は、北関東を快適に走行していた。途中、青い空をバックにまだ雪の帽子をかぶっている富士山が見えた。雲がなく、富士山の山頂がはっきりと。言葉では言い表せないほどの光景。「今日はさい先がいいぞ。きっといいことがあるだろう」、まさに願掛けだが、なぜか心が和んだ。盛岡をすぎると在来線へと入る。それまで200キロで走行していたこまち号だが、在来線に入るとスピードが遅くなった。
12時33分、遂に角館に到着。駅前にはレンタサイクルがあり、桧木内川・武家屋敷へは自転車を借りると便利なので、駅を出るとすぐに自転車を借りた。GW前半、しかも30日は平日なためか、ものすごく混んでいるといったことはなかったが、さすがに桜の名所、そして観光地。以外にも観光客がいた。そんな中を自転車に乗り、目指したのは桧木内川。駅から10〜15分程で桧木内川に到着。そこで見たものは・・・。 → 桧木内川堤防の桜はココ
【枝垂桜は・・・】
桧木内川のソメイヨシノを見た後、武家屋敷通りへ向かった。既に葉だらけの枝垂桜を何度が見ているが、折角来たので武家屋敷の葉だらけの枝垂桜を見ることにした。場所や木によっては、多少花が付いているものもあったが、ほとんどが緑一色であった。武家屋敷通りや伝承館の枝垂桜は見事なまでの若葉に包まれていて、「いよいよ新緑の季節だなあ」と思わせた。出発
前からあきらめていたのでさほどがっかりはしなかったが、緑一色の枝垂桜を見て来年こそは・・・、と決意を新たにさせられた。
この後伝承館の門をくぐった。伝承館中庭にもおおきな枝垂桜があるが、ここも葉だらけ。ただ、ここで信じられない光景を目にした。と同時にとてつもない感動をしてしまった。伝承館中庭で見たものは・・・。 → こちらをどうぞ
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<5月1日 田沢湖>
今回の旅では、桜を追う他に、田沢湖を観光する目的もありました。5月1日は場所を田沢湖に変えて、まだ残雪の残る山に囲まれた田沢湖を観光しました。
田沢湖といえば、日本で最も深い湖として有名ですが、潜窪(海面から湖底までの部分)も日本一です。田沢湖の水面は海抜249m、湖底は425.4mで、差し引き174mが海面下にあることになります。また、田沢湖には数々の神話があるそうです。
5月1日はとても天気がよくて、穏やかな日でしたので、自転車を借りて湖畔を周週しました。湖畔には御座の石神社やたつこ像、スイス村などの観光スポットもありました。


【田沢湖・姫観音】
5月1日、朝から晴天に恵まれ、暖かな春の日差しがそそいでいた。周囲の山には残雪が残っていたが、気持ちのいい陽気であった。田沢湖には遊覧船の他、湖畔の名所を巡るバスも走っていたが、この日は穏やかないい天気なので、自転車を借りて湖畔を1周することにした。最初のスポットはこの姫観音。名所を巡るバスは停車しないためか、観光客の姿はなかった。 → こちらをクリック
【田沢湖・御座の石神社】
姫観音を見た後、暖かな日差しの中湖畔道路を進むと、次に到着したのは御座の石神社であった。ここは名所を巡るバスも数分停車する。湖を正面に見る形で本堂が立っており、静かな場所であった。神社の鳥居近くには1本の桜が咲いており満開で
あった。今回の旅で見る初めての満開のソメイヨシノであった。 → 詳しくはこちら
【たつこ像】
御座の石神社でゆっくりと過ごした後、再び自転車で周回を始めた。どのくらい走っただろうか、にわかに車が増えてくるとたつこ像へ到着した。近くに田沢湖プリンスホテルがあるためか、それとも田沢湖の名所の中で最も有名なためか、観光客がとても
多かった。また、たつこ像のバックには、対岸にそびえる秋田駒ヶ岳を望むことができた。金色に輝くたつこ像と青い田沢湖、そして、残雪の残る秋田駒ヶ岳、ここが田沢湖のハイライトといっても過言ではないと思う。 → 是非クリックを
【スイス村】
田沢湖を周回し、最後に登場するのがこのスイス村。やや高台にあるこのテーマパークは、アルプスの少女ハイジの家を再現したり、ちょっとしたスイス気分になれる場所である。小さなケーブルカーに乗り、小高い丘の展望台にいくと、青い田沢湖と秋田駒ヶ岳を見ることができ、まさに絶景である。この日は晴天だったためか、田沢湖の水は青々としていた。また、田沢湖は火山の噴火により生じた湖なため、ほぼ円形をしている。スイス村の小高い丘からは、田沢湖が円形をしていることが人目でわか
った。 → さあ、クリックしよう

【湖畔1周完了、そして】
名所を巡って灼く6時間のサイクリング。天気が良くてとても気持ちがよく、最高のサイクリングであった。この後遊覧船に乗り、湖上から自転車で巡ってきた名所を眺めた。湖上から見た御座の石神社やたつこ像は、地上から見るのとは違ったよさがあった。遊覧船は40分程度で湖上を巡る。船を降りるとすっかり日が傾きかけ、また、次第に風が出てきた。
駅へ向かうバスが到着。田沢湖と駅まではそれほど時間はかからない。そして、田沢湖駅に着き、18時1分発、東京行きの新幹線「こまち28号」に乗車し、桜と湖を巡る旅を終えた。



  田沢湖のバス時刻表。本数はあまり多くないので・・・。
  画像をクリックすると拡大します。

田沢湖の画像集はこちら → 画像集
キャプチャー画像なので、画質はあまり保証できません。悪しからず。
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